柳心介冑流柔術

 第十代宗家

小熊 伸仁

〒052-0023

北海道伊達市元町64番地32

■ 電話(0142)23-1626

  小熊 伸仁

由来

 当流は、江戸末期(天保年間)、開祖・磯又右衛門柳関斎源正足より富山登に伝えられ、諸国武者修行の折(文久の頃)奥州仙台藩亘理を訪れ、小野派一刀流師範、一丸竜之助に伝授された。その後、一丸兼三郎から小熊良語に伝承され、仙台藩宗室亘理城主伊達家の御留流として栄えた。

 第五代宗家小熊良語は明治四年に城主伊達邦成と共に北海道開拓使の命を受け伊達に居を移し、柔術師範として道場を開く。移住より昭和初期の間に四百数十名の門弟を育て、奥伝まで修行した者には同時に整骨の秘術をも伝授した。

 その後、第二次大戦と武道禁止の煽りを受けて、いつしか伝承が途絶えていたが、昭和五十五年、第八代宗家小熊良雄と高弟有志により、伝統古武術を永く後世に伝えるべく保存会を結成し、初伝、中伝、奥伝の合わせて三十八箇条六十七本の技全課程が完全に復元された。そして現在は第九代宗家小熊義顯の後を継ぎ第十代宗家小熊伸仁が由緒ある古武術の伝承と後継者育成に当たっている。

系譜

 開祖・磯又右衛門柳関斎源正足・富山登・一丸竜之助・一丸兼三郎・小熊良語・小熊謙治・小熊良一・小熊良雄・小熊義顯・小熊伸仁

流儀の特徴

 当流は、敵から攻撃を受けたときに対し、身を守る護身術が多く、投げ技、間節技、蹴りを含む当身技の組み合わせから成っている。城主伊達邦成公より道場開業を祝して賜った(祝詞)がある。

 「学び得し業はこの身のたからぞよ あまたの人に、与多つたえかし」

活動状況

毎年柳心介冑流保存会(主催)の「古武道教室」において、流派の伝承と併せて青少年の健全育成に努めている。

●稽古場及び支部
  伊達市武道館
 〒052-0022
 北海道伊達市末永町39-8
 電話(0141)25-5932
 毎週木曜日 午後7時~9時
●文化財指定
 昭和五九年二月一七日 伊達市無形民俗文化財に指定される。
背負投背負投 水月水月 小手返小手返