兵法タイ捨流

 十五代宗家

上原エリ子

〒869-4224

熊本県八代市鏡町塩浜307-2

兵法タイ捨流 龍泉館

■ 電話 0965-37-8009

■ 兵法タイ捨流 ホームページ

   https://www.taisharyu.jp/

  上原エリ子

由来

 始祖・丸目蔵人は、天正年間、新陰流の始祖である上泉伊勢守信綱の門弟となり、柳生但馬守・疋田文五郎・穴沢浄賢と並んで四天王として謳われた剣豪である。剣の奥義を極めた後に上泉より「殺人刀太刀」「活人剣太刀」の免許皆伝を受け、タイ捨流を編み出した。

 流派の興りは、一五〇〇年代後半の頃。新陰流を基礎として、インド・中国・日本の三国のそれぞれに古くから伝わる武道と自ら実戦で培った技とを加え完成させた。タイ捨流の「タイ」という言葉には、「大・体・待・対・太」などの複数の漢字が当てはまる。「大」は、丸目蔵人の師である上泉の死後「偉大な師を失った」という意味を示す。そのほか、「体」とすれば体を捨てるにとどまり、「待」とすれば待つことを捨てるにとどまり、「対」とすれば対峙を捨てるにとどまり、「太」とすれば自性に至る…といったそれぞれの漢字の意味が含まれる。「タイ捨」とは、これらのすべての雑念を捨て去るという事。また、ひとつひとつの言葉にとらわれない自在の剣法であるとされている。

系譜

流祖・丸目石見守入道微斉蔵人佐藤原長恵-二代神瀬軍助太神惟幸-三代相良庄次郎頼武-四代相良左兵衛長房-五代神瀬五右衛門入道年哉-六代小田七郎右衛門藤原定矩-七代小田夕可藤原定紀-八代小田直左衛門藤原定能-九代小田金駄左衛門藤原定記-十代小田八郎左衛門藤原定直-十一代佐厶田忠蔵藤原良興-十二代小田夕可藤原定孝-十三代山北竹任藤原定宗(昭和二十五年五月五日目録授与、昭和三十八年八月十日免許皆伝)-十四代木野敬夫-十五代上原エリ子

流儀の特徴

「右半開に始まり左半開に終わる、すべて袈裟斬りに終結する。」独特な構えや礼法が特徴の実践的剣法。様々な地形での戦を想定した体の操作法、飛び違い相手を撹乱する技、蹴り・目潰し・関節などの体術を剣術と組み合わせた技が現存している。

活動状況

●稽古日
 毎週 土曜日  午後7時より9時まで2時間
 短期集中鍛錬有り、ご連絡ください。
●文化財指定
 十二代 小田夕可  昭和三十七年九月
           熊本県指定無形文化財保持者認定
 十三代 山北竹任  平成六年十月
           錦町指定無形文化財保持者認定
 兵法タイ捨流    平成二十九年五月
           日本遺産構成文化財認定