田宮流居合術

 代表

妻木 達夫

〒250-0853

神奈川県小田原市堀之内103-1

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  妻木 達夫

由来

 田宮流は約四百年前、天正戦国時代、田宮平兵衛業正を流祖として伝わった徳川紀州藩の武芸である。田宮流には古田宮、紀州田宮、新田宮の三派があったが、古田宮は五代目で絶え、紀州田宮流となった。「紀州田宮流は田宮大人の正伝となす」という伝書がある。
 この紀州田宮流が、伊予(愛媛県)西条藩に伝わり「田宮神剣流」となり大成した。伊予西条藩は紀州家の分家であり、代々紀州家と世嗣を相次ぎ、終始一家のごとき親藩中の親藩で、紀州大納言頼宣の次男頼純が藩主として寛文十年二月入部以来、この紀州田宮流は西条で発達した。妻木家中興の祖・妻木只右衛門元敬は紀州藩で「不識院軍学(軍法)指南」であったが、藩主入部の際、付人として西条に移住し、その子妻木順次郎元貫が寛政九年巳八月、この紀州田宮流を宗家として継承し、代々妻木家に伝承、今日に及び、妻木達夫が代表として継承している

系譜

流祖   田宮平兵衛業正
初代   田宮対馬守長勝
二代   江田儀左衛門
三代   三宅集意
四代   栗本半蔵
五代   三野伴五郎高満
六代   豊田仲左衛門
七代   豊田近左衛門
八代   妻木順次郎
九代   妻木信平
十代   妻木平之丞元茂
十一代  妻木恰元成
十二代   妻木興太郎元厚
十三代   妻木義雄元誠
十四代   妻木正麟元信
代表    妻木達夫

流儀の特徴

「表の巻」十一本、「虎乱の巻」十四本からなり、「形」を基本として統一された刀術である。技の特徴は、天然自然のことわりを以て、内志正しく、外体直く、気体の和に随って刀を抜き出すを修行の心得としている。
 「位」、「美」を大切にし、刀の抜き方、切り方、突き方、外し方、止め方などの「運剣の法」は微に入り細をうがち、その技は理法に透徹している。また、各形は上段残心を行う。残心に心を注ぎ、「習い大事」としている。

伝承されている伝書

 一 田宮神剣流居合目録
 一 田宮神剣流居合歌之伝
 一 田宮流陀流試合心得帳

活動状況

新年会、講習会(年二回)、流派の大会、合同稽古会など

●稽古場及び支部
 ▽稽古場 神奈川県小田原市堀之内103-1 田宮流正麟館
 ▽支部 錬聖館道場、横浜県庁支部、横浜中支部、中井支部、松田道場、秦野支部神明会、横須賀支部、伊勢原元歓支部、国士舘大学居合部、蒲田道場、大和支部、鶴間支部、大阪支部、愛媛県西条支部
●文化財指定
 昭和六十三年九月五日、愛媛県西条市より「西条市無形文化財」に指定された。
表の巻・追立表の巻・追立 表の巻・除身表の巻・除身