立身流兵法

 第二十二代宗家

加藤 紘

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  加藤 紘

由来

 流祖・立身三京は足利時代、伊豫の国の武将で、幼少より武術に精進し、幾多の勝負に勝ちぬいたが、技法を超えた高度の心法を極めんとして、妻山大明神に祈願して大悟し、勝機を未撃に知る無我の心境に達し、必勝の原理を体得し、立身流を創始した。江戸時代は下総佐倉の堀田藩で、武士教育の中枢として重視され、権威ある宗家統率のもとに、非凡な剣士に厳しく伝承され、伝書十五巻や古文書とともに、正確に今日まで伝えられた。幕末頃には半澤成恒・逸見宗助・兼松直簾らの名人が出た。
 警視流の形には、立身流から剣術に「巻落」、居合に「四方」、柔術は「柄搦」各一本宛が採用された。宗家十九代加藤久は、指導様式を工夫し、至難な技法をわかりやすく分解指導して、会得しやすいように古来の教授法を改善した。加藤久は数抜き三万本を通した。豊前中津の奥平藩に立身流の分派立身新流があって、福沢諭吉はこれを学び、晩年まで自負したのは有名である。

系譜

流祖・立身三京-立身石見守-立身数馬佐-三上半之丞-松井琴古-桑島太左衛門-大石千助-山口七郎左衛門-竹河九兵衛-糟谷団九郎-逸見柳芳-逸見宗八-半澤喜兵衛-逸見新九郎-半澤権衛門-逸見宗八-逸見忠蔵-半澤成恒-加藤久-加藤貞雄-加藤高-加藤紘

流儀の特徴

 居合、剣術を主軸とし、俰、鎗、棒、半棒、長刀、捕縄、四寸鉄刀、さらに弓、物見などの心得、首見参などの作法や集団戦闘法などを含めた総合武術である。形は虚色なく、洗練された技術内容の集約であり、動く禅と称される。向、円の秘太刀が居合、剣術、ひいては鎗の基本とされ、心法も含めた奥義とされる。俰には居組六カ条、立合二十三カ条、組合(鎧組打を基本とする)十六カ条が含まれる。

伝承されている伝書

 第一巻〜第十五巻 序之巻、立合目録之巻、居合目録之巻、俰目録之巻、別傳之巻、九字十字之巻、直之巻、理談之巻、変働之巻、三四五曲尺合之巻、誠心之巻、眼光利之巻、免之巻、俰極意之巻、極意之巻。その他「立身流刀術極意集」「立身流之秘」「立身流秘傳之書」「立身流極意迄之巻」など、古文書多数。

活動状況

新春初頭には古来の慣例どおり、「抜初」 の会を開催、 夏ないし秋には泊まりがけの合宿を外房で行っている。さらに三カ月に一度の割で伝書研究を含めた指導者講習会、 年数回の段位審査会を実施しているほか、 試切、 数抜を折々行っている。 本部として毎週火曜日(指導者対象)、 木曜日の佐倉での指導がある。 各支部、 各道場の稽古日時はまちまちで一定していない。

●稽古場及び支部
 ▽本部道場
 〒285-0072
 千葉県佐倉市岩富町229
 ▽支部
 千葉県八街支部、千葉県佐倉支部、千葉県市原支部、東京都矢口支部、福島支部、オーストラリア支部、フランス支部、スペイン支部
●文化財指定
 千葉県無形文化財指定 現保持者 加藤紘
居合・立合・表・前後居合・立合・表・前後 五合之形詰合三之太刀五合之形詰合三之太刀 一心圓光剣一心圓光剣