柳生新陰流兵法剣術

 第二十二世宗家

柳生 耕一

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  柳生  耕一

由来

 室町末期、上泉伊勢守信綱は愛洲陰流より「転」を工夫して新陰流を創始した。信綱に師事した柳生石舟斎宗厳は「無刀の位」を開悟して第二世を継いだ。宗厳五男の宗矩は徳川家康に仕え、将軍秀忠、家光の兵法師範となり剣名を天下に高めた。次いで十兵衛三厳、宗冬、宗在と伝えたが、江戸後期には惜しくも兵法から遠ざかった。
 一方、宗厳の長男厳勝の子、兵庫助利厳は祖父石舟斎の薫陶を受け、異才が開花し第三世を継承した。元和元年に尾張藩主徳川義直の兵法師範となり、太平の時代に即応する「直立つる身」-自然体-の兵法を確立し、上泉流祖以来の剣の理と刀法に根本的な改革を加え、当流を大成させた。
 利厳の子、連也厳包も天才的な達人で「尾張の麒麟児」と称えられた。当流は尾張藩の「御流儀」と尊ばれ、道統は尾張柳生家代々の師範と尾張藩主徳川家の協力によって正しく伝承されて、第二十二世宗家柳生耕一厳信に至っている。

系譜

流祖・上泉信綱-柳生宗厳-柳生利厳-徳川義直-柳生厳包-徳川光友-徳川綱誠-柳生厳延-徳川吉通-柳生厳儔-柳生厳春-徳川治行-柳生厳之-柳生厳久-徳川斎朝-柳生厳政-柳生厳蕃-徳川慶恕-柳生厳周-柳生厳長-柳生厳道-柳生耕一厳信

流儀の特徴

 心身ともに「無形の位」を本体とし、千変万化する相手を明らかに観て、その働きに随って無理なく転変して勝つ自在の刀法、すなわち活人剣である。太刀を全身の働きによりのびのびと遣い、刀身一如、臨機応変、自由活発に働く神妙剣を目指している。流祖以来の剣理と刀法が正しく体系的に完備している。

伝承されている伝書

 一 印可状(上泉伊勢守自筆相伝書)
 一 新陰流 影目録 四巻(同右)
 一 新陰流兵法目録事(柳生石舟斎宗厳自筆相伝書)
 一 新陰流截相口伝書事(同上)
 一 没茲味手段口伝書(同右)
 一 始終不捨書(柳生兵庫助利厳自筆相伝書)
 一 新陰流兵法目録(柳生連也厳包自筆相伝書)

活動状況

●稽古場及び支部
 ▽名古屋柳生会
 ◎名古屋天白スポーツ・センターほか 毎週木曜日 午後7時〜9時、 同第2・第4火曜日 午後7時〜9時
 ◎サンライフ名古屋 第1・第3・第5月曜日 午後7時〜9時
 ▽東京柳生会
 ◎中野区立体育館 火曜日
 午後6時半〜9時
 ◎中野勤労福祉会館ほか 日曜 午後2時〜5時
 ▽関西柳生会
 豊中市武道館「ひびき」 
 土曜日 午後1時〜4時
三学円之太刀・一刀両段三学円之太刀・一刀両段 三学円之太刀・右旋左転三学円之太刀・右旋左転 三学円之太刀・半開半向三学円之太刀・半開半向