心形刀流剣術

 代表

小林 強(つとむ)

〒519-0125

三重県亀山市東町1-8-26

■ 電話(0595)82-0614

■ 心形刀流剣術 ホームページ

   http://www.eonet.ne.jp/~shingyoutou/

  小林 正郎

由来

 心形刀流は今より三百余年前、伊庭是水軒秀明が開創した流派である。八代伊庭軍兵衛秀業は江戸下谷に道場を開き、北辰一刀流千葉周作、神道無念流斎藤弥九郎、鏡新明智流桃井春蔵と共に江戸四大道場と称せられた。家元九代伊庭軍兵衛秀俊が幕府講武所の師範に、また十代伊庭想太郎が同教授方に出仕したので、全国に心形刀流を採用した藩は数多い。
 亀山藩士山崎雪柳軒は八代秀業に師事し、免許皆伝の後、元治元年三月に亀山に帰り亀山藩の流儀とし、亀山演武場を建設、門下を指導した。しかし廃藩後、各地いずれも廃絶したが、亀山においてのみ雪柳軒の継続により今日まで伝承され、三重県ならびに亀山市の無形文化財に指定されている。なお、幕末の道場の面影を伝えていた亀山演武場は昭和六十年一月、惜しくも焼失したが、六十三年に復元落成した。

系譜

流祖・伊庭是水軒秀明(常吟子)-二代伊庭軍兵衛秀康(常全子)-三代伊庭軍兵衛直保(常備子)-四代伊庭軍兵衛秀直(常勇子)-五代伊庭軍兵衛秀矩(常明子)-六代伊庭八郎次秀長(常球子)-七代伊庭軍兵衛秀淵(常成子)-八代伊庭軍兵衛秀業(常同子)-九代伊庭軍兵衛秀俊(常心子)-十代伊庭想太郎

流儀の特徴

 心形刀流においては心の修養を第一義とし、技の錬磨を第二義とする。すなわち、技は形であり、心によって使うものである。心正しければ技正しく、心の修養足らざれば技乱れる。そして、この技が刀の上に具現されるもので、流名に示す如く心形刀流となる。
 常に質実剛健で、伊庭の道場は荒稽古で有名であった。

活動状況

昭和六十年に社団法人亀山古武道保存振興会を設立し、古武道を通じて地域の発展と青少年の健全育成に寄与している。同振興会は平成四年十一月三日に平成四年度三重県平成文化賞を受賞した。  なお、全国ならびに地方の武道大会に参加するとともに、各地において奉納演武を行うほか、民俗芸能大会へ出場し伝統文化の普及を図っている。  海外での演武披露の実績もある。

●稽古場
 ▽亀山演武場
 〒519-0152
 亀山市本丸町573
 毎週火・土曜日 午後7時〜9時半
●文化財指定
 昭和二十六年十二月
 亀山市無形文化財指定
 昭和五十年三月 三重県無形文化財指定
組太刀 小太刀の形組太刀 小太刀の形 抜合 裏の形抜合 裏の形 組太刀 坐突柄捕りの形組太刀 坐突柄捕りの形