澁川流柔術

 第十二世師範

吉野 明嗣

〒553-0007

大阪府大阪市福島区大開2-5-8

■ 電話(06)7164-0442

  水田 益男

由来

 澁川流柔術は澁川伴五郎代喬に創始された総合武術である。澁川伴五郎は、初め紀州の関口八郎左衛門氏業の門に入り、多年修行を積み、そのかいあって極意皆伝を許され、一流を興し澁川流と命号した。
 のち、江戸に道場を開き、諸大名の中にも教えを請うものがあり、その声望が高かったが、仕官することなく、多くの門人の育成に力を注いだと伝えられる。
 澁川伴五郎について修行を重ねた芸州広島藩森島求馬勝豊は、許しを得て同藩にこれを伝え、数多くの家臣に澁川流を教えた。その後、明治に至り、大山善太郎正勝は大阪に出て柴島(現大阪市淀川区柴島)に誠心館道場を開いたことから大阪の地に澁川流柔術が芽吹き、以後五代を経て水田益男武幸が十一代を継承し、門人の育成に努め現在に至る。

系譜

流 祖  澁川伴五郎代喬
二 代  森島求馬勝豊
三 代  森島愛之助勝与
四 代  新見基次郎範延
五 代  川村多久蔵知之
六 代  大山善太郎正勝
七 代  住永清親清澄
八 代  住永為次郎教勝
九 代  住永博武継
十 代  古川鉄美国幸
十一代  水田益男武幸

流儀の特徴

 柔術(体術)は総ての武術(得物)の母である。
 技術と力には際限があるが、気力胆力には際限がない。
 この気力胆力を練り、勢法により己の手足を意のままに動かし、得物を持てば手足の延長になるように修練し、且つ高い人格を目指して修行する。

活動状況

例年、稽古初めには大阪伝承の地・柴島神社に参拝し、古武道の隆盛と稽古の無事を祈願し、心を新たにして日々の稽古を積んでいる。  日本古武道協会主催の演武会をはじめ大阪、広島など、各種演武会に出場演武している。

●稽古場及び支部
毎週、日曜日午前、午後、大阪市港区で稽古している。
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