心月無想柳流柔術

 宗家十二世

岩永源三郎

〒660-0892

兵庫県尼崎市東難波町4-17-1

■ 電話(06)6482-0148

  岩永源三郎

由来

 流祖・岩永源之亟正光(のち一柳斎と号す)は、肥前国伊万里の郷土で、父・仁左衛門義景に従い、柳生流剣術及び柔術を修行し、のちに鍋島藩士・古賀重太夫より楊心流柔術を学んだ。諸国武者修行の折、播州赤穂の住人・大国鬼平重信に高木流柔術及び九鬼神流棒術の免許皆伝を受け、宝暦二年五月、父・仁左衛門病死のため帰郷し、門人の育成に当たり、その人格を慕われ、隆盛を極めた。宝暦三年三月、各流の長所を取り入れ、新流を創始、心月無想柳流と称す。
 その後、二代源次郎光治は、鍋島家武術師範として仕え、藩外不出の御留武術として永く後世に伝えられ、現在に至る。昭和四十六年八月、十一世加納武彦錬岳が尼崎に道場を開く。平成十五年七月、岩永源三郎正義、宗家十二世を継承す。旧道場解体のため、平成十六年九月、新道場修道館を建設し、流派の保存に努めている。

系譜

 心月無想柳流歴代宗家
 初代  岩永源之丞正光
 二代  岩永源次郎光治
 三代  岩永兵部光興
 四代  岩永與左衛門正近
 五代  松尾彦四郎正次
 六代  岩永惣左衛門能正
 七代  岩永源介光義
 八代  多久島笹一則光
 九代  岩永源一光教
 十代  布谷功百畊
 十一代 加納武彦錬岳
 十二代 岩永源三郎正義

流儀の特徴

 当流は総合武術であり、体捌きを凝らず力まず尽きず技を行うものであり、これを無手で行えば柔術と称し、刀を持てば剣術となり、槍を持てば槍術である。流派の掟に則って行う体捌きは、いかなる武器をとっても武術を行うことができるのである。

伝承されている伝書

 一 心月無想柳流宗家伝承書 一冊
 一 伝承巻物 八軸

伝承されている品物

 一 古文書 十部
 一 甲冑 一具
 一 刀 六振
 一 薙刀 一振
 一 弓 一具
 一 鎖鎌 一具
 一 太刀 一振
 一 槍 一条
 一 小薙刀 一柄
 一 十手 一丁

活動状況

現在の稽古日時は、火・木曜午後六時~八時、日曜午前十時~正午。月一回の業の研究会を開き、鍋島藩御留武術の研修を行い、流派の保存と伝承に努めている。

●稽古場及び支部
 〒660-0892
 兵庫県尼崎市東灘波町 4-17-1
 電話(06)6482-0148
 日曜日 午前10時~正午
 火曜日 午後6時~8時
 木曜日 午後6時~8時
九鬼神流・外し九鬼神流・外し 乱風・八返し乱風・八返し 大小捌・八返し大小捌・八返し